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やまとあい講演「花粉症の豆知識」

 

 

令和7年2月にやまとあい健康講演会として開催したものの概要です。

 

 

第1章 花粉の多い要注意日・時間帯は?

 

次の5つの条件がそろうほど、花粉飛散量が多くなるので注意しましょう。

 

①天気が晴れかくもである   ②最高気温が平年より

 

空気が乾燥している(乾燥注意報が出ている)

 

④前日に雨が降ってい     ⑤風が強い

 

 

(ピークになると条件がそろわなくても多く飛ぶので雨の日以外はあまり楽にならないかも)

 

また、気温が上がると飛び始めて昼前後に多くなり、一旦落ち着くが、夕方以降に飛んでいた花粉が舞い戻ってきて

 

再び多くなる。昼前後と夕方以降の外出は避けたいところ(10~14時)

 

 

ウェザーニューズ社のアプリはその日の飛散量やピークになったのを教えてくれる機能があり、おすすめです。

 

 

 

第2章 花粉との接触を避けること対策

 

外出時は完全防備で:帽子・メガネ・マスク・マフラーを身につけ、コートもツルツルした素材のものを選びましょ

 

う。また、頭と顔は特に花粉が付着しやすいで帽子をかぶると良い。

 

長い髪の毛は束ねた方がよく、コンタクトレンズ使用者はメガネに切り替える方がよい

 

帰宅時は玄関先で衣服に付いた花粉を払い、家に入ったら手洗い・うがいをしましょう。

 

をあらったり鼻をかむのも効果的ですが、丁寧に洗顔しないと目や鼻の周囲に付いた花粉が体内に侵入し

 

かえって症状が悪化することがあるので注意が必要です。

 

また、帰宅後にすぐ入浴するのもすっきりするのでおすすめです。

 

犬の散歩の後は犬に付いた花粉も玄関先で払うようにしましょう。

 

換気する時は窓を全開にせず10cm程度にし、レースのカーテンをすることで、流入する花粉を減らすことができます。

 

流入した花粉は床やカーテンなどに多数残っているので、掃除やカーテンの洗濯をすると良いでしょう。

 

⑦洗濯物や布団の外干しも控える方がいいですね。

 

症状を悪化させないためには?花粉症の発症には免疫機能の異常が関係していると言われています。花粉症の発症や

 

症状の悪化を防ぐために、日ごろから、睡眠をよくとる、規則正しい生活習慣を身につける、適度な運動をするなどして、

 

正常な免疫機能を保つようにしましょう。また、鼻などの粘膜を正常に保つために、風邪をひかない、たばこを吸わない、

 

過度の飲酒をしないといったことも心掛けましょう。まだ未発症の人も今紹介した対策をしておくと発症するのを遅らせ

 

られるかも?

 

 

 

 

第3章 花粉症セルフケアのポイントは?

 

①抗アレルギー薬をシーズンの2週間前から飲み始めて、シーズン中飲み続けるのが効果的で、病院でもらう薬の他、

 

市販薬にもアレグラ2回服用)、アレジオン、クラリチン(1回服用)などがあります。耳鼻科が基本ですが、内科

 

などでも薬は出してもらえるようです。

 

②また、市販の飲み薬には鼻づまり改善する成分を含む即効性の薬(ストナリニS、コンタック鼻炎薬、コルゲン鼻炎

 

薬など)ありますが、両者の併用はできないので自分に合った薬を選びましょう。。

 

③眠気・口の渇きなどの副作用が気になる方は漢方薬の小青竜湯(しょうせいりゅうとう)もお試しを

 

④市販の点眼・点鼻薬にも効果の高いものがあるので、症状に応じて使うようにしましょう

 

鼻にスプレーするステロイド薬がおすすめ。(ナザールαARエージーアレルカットEXなど)

 

⑤花粉症対策グッズ:変わり種としては鼻だけを覆うマスク、鼻腔用フィルター、花粉が入るのを防ぐ鼻腔クリーム

 

首から下げる空気清浄機、花粉が付にくくなるスプレー などがあります。

 

⑥花粉症予防効果が期待されるという甜茶(てんちゃ)乳酸菌飲料、サプリメントなどは専門家はおすすめしていないの

 

ですが、効くと言う人もいるのでお試しを

 

⑦専門的な治療薬としてはロイコトリエン受容体拮抗薬(商品名:オノン、シングレアなど)、プロスタグランジンD2・

 

トロンボキサンA2受容体拮抗薬(バイナスなど)、鼻にスプレーするステロイド薬、鼻づまり改善スプレー、アレジオン

 

眼瞼クリーム、飲むステロイド薬などがあります。

 

 

第4章 新治療法「舌下免疫療法

 

アレルギーの原因物質(アレルゲン)を含むエキスを舌でなめて溶かす感じに投与し、体内に吸収させる方法です。

 

この投与を継続的に行うことでスギ花粉症などの症状を軽減させていきます。アレルギーの原因物質を少しずつ体内に

 

吸収させることで、アレルギー反応を弱めていく(身体に慣れさせていく)治療法です。治療期間は3~5年が推奨され

 

ていて、毎日1回継摂取する必要がありますが、効果が高いので気になる人は耳鼻科かアレルギー科へ。