梅雨明け後、猛暑が続いていますが、いかがお過ごしですか?今回は「夏を上手に過ごすコツ」をお届けします!
◆熱中症予防のポイント◆
①こまめに水分を摂る⇒汗で出た分を補うためには1時間おきに50~100ミリリットルの摂取が必要となります。
タイマーをかけて強制的に飲むようにするのも良い方法です。
②大量に汗をかいた場合は塩分摂取も必要です。水1リットルに塩1~2gを溶かして飲む、梅干しを食べるなどが良い方法です。
スポーツ飲料は糖分も含まれるので、気になる場合は2~3倍に薄めると良い。
③室温28℃、湿度70%を超えたら無理せずエアコンをつけましょう。(持病で水分・塩分制限を受けている人、高齢者は特に注意が必要です)
また、電力消費が減る夜間はエアコンを適切に使ってぐっすり眠った方が熱中症予防につながります。
◆夏バテのマメ知識◆
◇夏バテは以下のような原因から起こります!
①体内の水分・ミネラルの不足:汗をたくさんかくことによって体内の水分と電解質(塩分・ミネラルなど)のバランスが崩れます。
②暑さによる食欲低下:暑さにより胃の消化機能が低下すると食欲がなくなり、ビタミン・ミネラル・タンパク質などの栄養素が不足して、倦怠感などの症状が出ます。
冷たい飲み物ばかり飲むと胃の消化酵素が薄められて働きが低下し、さらに食欲がなくなるという悪循環に陥ります。
③暑さと冷えの繰り返し:冷房の効いた室内と外気の温度差が大きいと、そこを何度も行き来することで体温を調節する自律神経のリズムが乱れます。
④暑さによる睡眠不足
◇夏バテの主な症状
疲労感・倦怠感/無気力になる/イライラする/熱っぽい/めまい・ふらつき/むくみ/食欲不振/下痢・便秘 など
⇒夏バテの解消には、規則正しい生活をする、決まった時間に食事をする、適度に運動する、寝つきをよくしてぐっすり眠る などが有効となります。
◇食生活のポイント
基本は「1日3食、バランスの良い食事」です。
♪タンパク質・ビタミンB1の両方を含む食材(豚肉・レバー・大豆製品・うなぎ・卵など)を取り入れましょう。
♪ネギ・タマネギ・ニンニク・ニラなど、ビタミンB1の吸収を良くする成分(アリシン)を含む食材をアクセントに。
♪ビタミンCを多く摂りましょう。果物、野菜(ジャガイモ・カリフラワー・ブロッコリー・ピーマン・枝豆など)に多く含まれます。
♪ビタミンEを多く摂りましょう。ナッツ類・カボチャ・ホウレンソウ・大豆・焼のり・イクラ・サツマイモなどに多く含まれます。
♪脂っこいものは弱った胃腸に負担をかけるので控えめに。
♪冷房で冷えた体には、ホットミルク・みそ汁・スープなど、温かい飲み物を。
♪食欲増進・疲労回復にはクエン酸を!:パイナップル、かんきつ類、レモン、梅干し、果実酢などがおすすめ。
♪栄養をサプリメントで補ったり、胃腸薬で食欲回復を図ることも時には必要です。
◆温度管理のポイント◆
♪冷房の設定温度と外気温の差を5~6度に設定しましょう。室内と屋外を頻繁に行き来することはなるべく控えます。
♪就寝時は冷房を使わないのが理想ですが、暑くて眠れないのも良くありません。
寝る前に部屋を冷やしておく、タイマーを利用する(1時間程度)、風が直接当たらないようにするなど、冷房を工夫して使いましょう。
扇風機を使う場合も風が直接当たらないようにします。
♪除湿をするだけでも涼しく感じるので、エアコンの除湿機能を活用します。(除湿の方が消費電力は多いので、冷房と随時切り替えましょう)