蚊などが気になる季節となりましたが、虫よけスプレーに新しいタイプが登場しているのをご存知ですか?
新成分の「イカリジン」は乳幼児にも使えるものですが、使う人の年齢、「山歩き用に使うかどうか」などで他の成分と使い分けるのをおすすめします。
蚊取り線香など、他の虫よけ製品も併用して万全の対策をとりましょう!
◆虫よけスプレーには3つのタイプがあります!◆
①主成分:ディート(ジエチルトルアミド)
効能・特徴:蚊や虫の触角を麻痺させて、人の吐き出す二酸化炭素や体温を検知しにくくする
長所:従来から使われている成分で国内使用実績が多い/多くの虫に効果があって山歩き用に最適/大人であれば高濃度のものも使える
短所:小児に使用制限がある⇒6か月未満は使用不可
6か月~2歳未満は1日1回
2歳~12歳未満は1日1~3回を目安に使用する
(小児はディートが12%以下の製品を使用してください)
※プラスチック、ストッキングやポリウレタン製衣類にはスプレーしないように注意する⇒変色の恐れがある
効果のある虫:蚊、ブユ(ブヨ)、アブ、マダニ、ノミ、イエダニ、サシバエ、トコジラミ
②主成分:イカリジン
効能・特徴:触角を過剰反応させて二酸化炭素や体温を検知しにくくし、人への接近を妨げる
長所:多くの国で長年の使用実績あり/肌の弱い人や乳幼児にも安心して使用できる(使用回数の制限もなし)
/ジェル型・ティッシュ型もある/ストッキングやポリウレタン製衣類にスプレーしても変色の恐れがない
短所:2016年より国内販売が始まったので国内使用実績が少ない(副作用発生のデータも少ない)/効く虫がディートより少なく山歩き用には向かない
/ディートより若干高価である
効果のある虫:蚊、ブユ(ブヨ)、アブ、マダニ
③主成分:レモングラス、ローズマリー、レモンユーカリなど
効能・特徴:シトロネラールなど虫が嫌う成分を含み、虫の接近を妨げる
長所:天然植物由来で乳幼児にも使いやすい/ブレスレット型・シール型・輪ゴム型の製品もある/服へのスプレーでも効果がある
短所:効果はあまり高くない(蚊以外にはほぼ効かない)/においがきつく乳幼児に使いづらい製品もある
◆他の虫よけ製品も併用して対策を万全にしましょう!◆
除虫菊に含まれる天然殺虫成分に似たピレスロイド系薬剤が多く使われており、低濃度で虫よけ効果を発揮します。
主な虫よけ製品:蚊取り線香、ノーマット蚊取り(家庭用)、ノーマット蚊取り(持ち歩き用)、部屋用ワンプッシュスプレー、網戸・玄関吊り下げ用虫よけ剤、芳香剤型虫よけ剤など