紫外線が気になる季節となりましたね。
1年のうちで5~8月頃が紫外線の最も強い時期と言われています。
日焼け止めは利用シーンや肌タイプに合わせて、自分に合ったものを使うことが重要です。
また、日焼け止めの効果を最大限活かすには「ムラなく」、「たっぷりとつける」、「こまめに
塗りなおす」の3つがポイントとなります。
UVケアが甘いと、シミはもちろん、シワやたるみなどのエイジングサインが徐々に増えてきます
ので、この機会に自分に合った日焼け止めかどうかをチェックしてみましょう。
◆紫外線の種類って?◆
紫外線はUV-A、UV-B、UV-Cの3つに分類され、UV-Aは皮膚深くまで届き、UV-Bは皮膚
の表面まで届きます。また、UV-Cはオゾン層などで吸収されるので地表には到達しません。
◆日焼けの症状って?◆
正式には「日光皮膚炎」といい、紫外線による急性皮膚障害の総称を指し、UV-Aによる色素沈着
(サンタン)とUV-Bによる皮膚の炎症(サンバーン)の2つに分類されます。
UV-Aによる色素沈着(サンタン)⇒いわゆる「黒くなる日焼け」でメラニン色素が沈着し、皮膚
が黒くなったり、しわ・たるみ(光老化)の原因となります。
UV-Bによる皮膚の炎症(サンバーン)⇒「赤くなる日焼け」で日光に当たった部分がほてり、赤く
なり、ひどい場合には水疱(水ぶくれ)もできます。(やけどと同様の症状です)
◆日焼け(サンバーン)の治療ってどうするの?◆
熱・痛みが取れるまで患部を流水や冷却剤で冷やし、その後、消炎剤や保湿剤を塗りましょう。
水疱ができた場合、広範囲に赤くなった場合、発熱・寒気・脱水症状・ぐったりするなどの全身症状
が出た場合には速やかに皮膚科を受診しましょう。
◇日焼け止めのマメ知識◇
①「SPF」、「PA」という2つの数値を目安に選びましょう。
②SPF(Sun Protection Factor)⇒UV-Bの防御効果を示し、「SPF50」が最大で、それ以上の
効果があっても「SPF50+」と一律に表示されます。
③PA(Protection grade of UVA)⇒UV-Aの防御効果を示し、PA+~PA++++と表示されます。
(PA++++が最大)
④皮膚が赤くなりやすい人はSPFが高めのものを選び、汗などで流れ落ちるので2~3時間ごとに塗り
直し、帰宅後はきちんと洗い流しましょう。
⑤必要以上に高い数値の商品を選んでも皮膚への負担が大きいだけなので、生活シーンに合わせて使い分け
ると良いでしょう。
⑥SPFの数値とは?:真夏の晴れた海辺で、日本人が日焼けする標準時間は20~25分と言われ、
「SPF値×20~25分=紫外線防止時間」となります。(理論上はSPF50で16時間以上持続する計算です)